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オーナーのひとりごと|ブックスアンドカフェ ワンダーランド



オーナーのひとりごと...思いつくまま

**** 出会い 正置友子さん ****

現代絵本の扉をひらく コールデコットの絵本 たくさんの出会いの積み重ね…というのは以前から何度も書いてきました。『お知らせ』のページで紹介した正置友子さんも大切な一人です。

長谷川はWonderlandを創める以前、息子たちの通う幼稚園や小学校で絵本に関わるボランティアをしていました。

その活動のなかで、正置さんを知りました。1994年の春のことです。
彼女は吹田、千里ニュータウンに住む普通のお母さんでしたが、すでに20年近く「文庫のおばちゃん」であったことが普通じゃありませんでした。ご近所と親しくなるために、狭い公団住宅の一室(とご本人がおっしゃっていたんです…笑…大好きで、ずぅっとご自分の子どもさんたちと楽しんできた絵本たちに占拠された部屋…)を「青山台文庫」として開放したのが始まりだということでした。
ここでの、たくさんの絵本と子どもたちとのエピソードを書き綴った『おかあさん ほんよんで』などの「絵本の散歩道シリーズ」は、これから子育て、保育士、読み聞かせ…という方にとても参考になる本ですよ。

話を元に戻します。
で、当時の絵本サークルで正置さんに講演をお願いし、彼女の絵本への思い、子育ての失敗談など、泣き笑いのいいお話をいっぱい聞かせてもらいました。
駅までの帰り道、「絵本の専門店を創めたいけど…」と不安な気持ちを相談したら「ダメでもともと、やってみなさいよ!!」と背中を押されたんです。

「だよね…!」と踏ん切りがついて、エンジンがかかったのでした。
単純すぎ!?

その後、「1~2年、イギリスに行ってマザーグースの勉強してくる!」と54歳で単身旅立ってから、とうとう6年も絵本について研究なさって、博士号まで取って、やっと2000年に帰国なさった…というすごい人です!!
いまは梅花女子大学で絵本論を教えていらっしゃいます。

Wonderland誕生の大きな力となった正置さんに10/8、11年ぶりに再会します!

『現代絵本の扉をひらく コールデコットの絵本』
Randolph Caldecott (ランドルフ コールデコット:原著)
Brian Alderson (ブライアン オルダーソン:原著)
吉田 新一 (翻訳)、正置 友子 (翻訳)
辻村 益朗 (翻訳)、板東 悠美子 (翻訳)


**** 行ってきました!佐川美術館『佐藤忠良展』 ****

おおきなかぶ Wonderlandの夏休みを利用して、やっと『佐藤忠良展』に行ってきた。
今回もまた、スタッフのmotokoさんとK嬢とともに…

盆休みの渋滞を抜けて、湖を渡る涼しい風と、一面に広がる近江米の稲の青々とした美しさにしばしうっとり…
佐川急便の保養施設の一角に1998年にできたと言う「佐川美術館」は、周りを水に囲まれた無機質でシンプルな、グレーの素敵な建物。

中は広々と静かで、入るとまずシルクロードで有名な平山郁夫の『平和の祈り』という展示室へ…。何度も取材に出かけたアジアの国々の、町や人々のスケッチや、日本画の大作が並ぶ。誰もが一度は目にした事があるだろう、『らくだの背中に揺られ月の砂漠を行く…』というあの絵とか、アンコールワットの遺跡、比叡山延暦寺の厳かな絵とか…。古い歴史のなかに紛れ込んだような気がしてくる。

さらに進むと、佐藤忠良の絵本原画の展示室へ。恥ずかしながら、「へぇぇ…こんなにたくさんの絵本や挿絵の仕事があったのかぁ…」と、しげしげとながめる。

奥には、ブロンズ像の展示室。美術館の前庭にも立派な像がたっているが、佐藤氏は元々、彫刻家、画家として一流の方だそうだ。

福音館の月刊誌「こどものとも」は創刊50年になる(すごい!!)が、当初から「子供用の絵を使った本」ではなく、本物の芸術家たちに作品を描いてもらってきたと以前、福音館会長の松居直氏から聞いて、子どもの本にかける意気込みにうなった事を思い出した。

ゆっくりと観て回ると、お腹がすいてきた!!
水面を眺めながら、お茶や軽食の楽しめるスペースもある。

守山か、堅田の駅からバスでも行けるので、夏休み中にぜひ!!
車中のラジオから流れる、甲子園球場での京都外大西の逆転劇にワイワイ言いながら帰ってきた(笑)。

http://www.sagawa-artmuseum.or.jp/

(2005/8/15 終戦の日)
「おおきなかぶ」(福音館書店)

…余談ですが(笑)お昼に選んだお店では、見たこともない巨大オムライスに挑戦!お腹も巨大化!さらにケーキ屋さんまでハシゴ。かくして、芸術とグルメの小さな旅は終わった。あ~~~満足!!


**** 祇園祭 ****
祇園祭 7月に入り、祭囃子が聞こえ出す頃、Wonderlandの店内は毎年ダンボール箱の山と化す。と言うのも、この時期、小学校の図書室に新しく入れる本をカタログで…じゃなく学校にいながら、実際に見て選んでもらう『本屋の出前』をするためだ。

図書委員の子どもたちや、先生方、ある学校では自ら読み聞かせをなさる校長先生まで参加して、「これ!読んでみたい!!」と思う本に投票し、図書予算内で選書するワケ。

従来、図書の担当になった先生は、ご自分の責任で本を選定しなければならず、かといって学期末の多忙な時期、しかもそれを専門にやってるんじゃないのだから新刊情報や、隠れたヒット作などご存じなくて当たり前。仕方なくカタログから「よさそうな」セット本などを購入してきた…らしい。

で、『本屋の出前』の出番。ワイワイとあれこれ悩みながら、手持ちの札を本に挟んでいく子どもたち。

図書委員は大抵、5・6年生だから「これ、1年生によさそうじゃない??」とか、「高学年向きの読み物が少ないんだ!」などと、実にうれしそうに、または自分の投票した本が選ばれるか心配しながら30分~1時間を過ごす。座り込んで読み始める子まで出てきて、「読んでもらってる子は本が好きなんだ」とあらためて思う。

持っていくのは私たちWonderlandのスタッフが選んだ、どれもおススメの本だから、担当の先生も安心してくださってると勝手に思い込んでいる(笑)

で、選ばれた本たちが勢揃いして学校に納まるまでは本がギッチリつまったダンボールの山と、苦手な書類作成に追われるのだ。

とは言え今日は宵々々山、ちょっとでも祭りの気分を楽しみたいから10年目にして初めてスタッフ共々、浴衣で仕事します!!

みなさんはお祭り、行きますか?

『祇園祭』(田島 征彦作、童心社)

2005/7/13


**** 『ゾーヴァ展』行ってきました ****
魔笛 最終日間近の7/1、『ゾーヴァ展』にやっとこさ行って来た。6/26(日)に訪れた時には長蛇の列に恐れをなして、すごすごと帰ってきてしまったのだ。昨日だって、平日にもかかわらずけっこうな人出。人気の高さに驚き!!

どの原画展に行っても思うのは、「原画はイイ!!」
(こんな当たり前なこと、書くな!と言われそう…)

印刷されたものは、それがどんなにすごい絵でもペラっとめくってしまえばそれで終わり、になりがち。でも原画であれ、他の作品であれ、向き合うときには筆の線、残された筆の毛一本、細密な点々、デコボコ…色彩、あらゆることに感動する。

『ゾーヴァ展』も同様。本の挿し絵では見過ごしていた多くのことを発見して、帰ってきてからもう一度絵本と向き合うことと相成った。

あの長蛇の列も納得…。
しかしあの人の波では絵なんて観れなかっただろう…気の毒に。

一番気に入ったのは ピンクの豚がうれしそうに池にむかってジャンプしてる絵。複製画がほしかったけれど、まぁせめてポストカードでも…と思ったらすでに完売(泣)

2005/7/2

『魔笛』(ゾーヴァ、講談社)


**** 世界中のこどもたちが ****
世界中のこどもたちが 2月に「今週の絵本」で紹介した『こぶたのブルトン』の作者、市居みかさんとはけっこう長いおつきあいになる。

デビュー間もない頃はご近所さんだった彼女の版画集を、縁あって店で扱うようになり、その後彼女は瞬く間に売れっ子作家になったのだ。
で、信楽に引っ越した後も、変わることなくWonderlandに、私につきあってくれている。(店内のテーブルの上には~wonderlandは喫茶店でもあるので~彼女のポストカードが飾ってある。販売もしているのでgetしてください!)
市居さんのHP.はコチラ→ http://www.geocities.jp/ichiipk/

前置きが長くなったがそんな訳で、彼女も参加している『世界中のこどもたちが103』(講談社)の原画展情報を得、先日大阪まで行ってきた。
この『世界…』は言ってみればあの名曲「we are the world」の絵本版。
絵本作家たちが、世界平和のためになにかできないかと実行委員会を作り、呼びかけに応じた作家103人が力を出し合い、一冊の本を作ったのだ。

まず、歌があった。子どもたちに広く歌われている(と信じている、わたしも大好きな)「世界中のこどもたちが」(新沢としひこ、中川ひろたか作)に乗せて、作家・画家たちが思い思いに平和への願いを描いている。
絵本だけ見ていたときには 失礼ながら「小さな絵の寄せ集めか?」と思った。

ところが会場である「ピースおおさか」の広い特別展示室に入ってビックリ!!

ちゃぁんと額装された(当たり前か?)個性的な絵たちが、ぐる~~っと本のとおりに並べられていた。しかも会場の方の努力で、作家それぞれの顔写真や、2004.3.19→20の原画公開製作風景まで展示されて…

幸か不幸か人が少なく、それぞれの絵が絵本のどこに使われているか、ゆっくり、ジックリと見比べながら観て回った。一周すると「あれ?この絵どこにあった? エ?あの絵ってダレが描いたんだっけ? この作家さん…へぇこんな顔?」と次々疑問が湧き出し、とうとう5~6周も回っただろうか?それほど、何度観ても飽きない、いや観きれないのだ。当然か…103人もの作家の、140点ほど?の絵が一堂に集まっているのだから。

同行してくれた泣き虫の友人etsukoさんは 何度も立ち止まってはハンカチじゃなくタオルに顔をうずめていた。(彼女ほど、感受性の豊かな人を他に知らない…なんたって忙しい合間に店に寄って立ち読みしながらもう泣いているのだから!!…これは笑うしかない!しかも最初にこの本を注文してくれたのも彼女)

今年は戦後60年の 節目の年だ。こんなに素敵な企画をもっともっと多くの人に観てもらわなきゃmottainai!「ピースおおさか」の会場は過去のどこより絵本に忠実に展示できたらしい。…にもかかわらず広報活動が行き届かなかったとの事。mottainai!!

この本をバンバン売りたい!!
(印税はユニセフに寄付されるんだそうだ)
身近な所でも 原画展したい!!
と強く思いながら、京都の『ゾーヴァ展』にハシゴした…
その話はあとで。(2005/7/2)


**** Dabada~ 山本容子は知っている ****
おこちゃん 先日、京都の聖母女学院付属幼稚園で 銅版画家山本容子さんの講演があり、お話を聞きに行ってきました。

かねがね密かなファンであった私は(もちろん本は店に並んでいます)、食器やステーショナリー、ポストカードなど(モッタイなくて使えない!!)を集めてきたし、展覧会にも行きました。でも東京在住の彼女に会う機会はなかったし、この先もないだろうなぁと漠然とあきらめてたんです。

だから、いつもなら忙しさにかまけてろくに読まない新聞の、小さな記事にこの情報を発見したときのえもいわれぬ驚きと喜び!!
 
同付属中学が母校である彼女は、「若いお母さんたちへの子育ての参考に…」と講演を依頼されたわけです。スタッフのmotoko嬢とふたり、いそいそとかぶりつきの席に陣取り、登場をいまや遅しと待っていました。そこへ颯爽と現れた彼女は、スター☆でした!「きゃ~~~!!」と歓声を上げるのをこらえたのはえらかったなぁ…と自分を褒たかったです。

彼女の幼少時代の自伝とも言うべき『おこちゃん』(小学館)のスライドショーを中心に、大家族の中でこそ得られたかけがえのない経験や思い出、今ではあまり歌われなくなってしまった童謡のこと(私も大好き!)、現在までのおびただしい数の仕事のことなどを簡潔に紹介なさいました。

たくさんの著名人との対談のことや、世の中にあるすべてを作品にしたい!と言う想いを聴いて、「尋常じゃない『デキる女』」をみる思いがしました。

いろんな事に興味を持ち、既成概念にとらわれず、たくさんの事を内に蓄えた、思っていたとおりの超かっこいい人でした。そしてまた、40年ぶりという恩師との再会に、思わず中学生のおこちゃんに戻ったその表情はかわいい少女のものでした。

人生の(ちょっとだけ)先輩の生き方を目の当たりにして、やる気が出たゼイタクな一日でした!!(2005/6/23)


**** 猫 Part2 ****
あしたうちにねこがくるの 4月に猫の話をしました。
後日談です。

出生時に死んでしまった白い子以外の4匹は、よく食べ、よく寝て、ころころとよく遊びかわいく育って5月下旬には みんな婿入りした。
初めてのことなのにこまごまと世話を焼き、実に堂々とうまく子育てをしたviviにくらべ、要領を得ずアタフタしたお手伝いさんの私は寂しさと同時に、ホッと肩の荷が下りた思いがした。無事に巣立ってくれたぁ…と。

それぞれの家庭でかわいがってもらっているのを見聞きしては、我が家で子猫を迎えたときのなんとも言えないうれしさを懐かしく思い出す。
ちょっと元気がないと言ってはドキドキし、いいうんちが出たと言っては褒め、ほんのかすかな表情もかわいく、ビデオテープは増える一方…
単なる親バカです!!

わが息子たちも、生まれたばかりの子猫をそりゃぁもう猫かわいがり?!
彼らの猫なで声たるや(笑)!! 

死んだ子を助けてやれなかったとのむなしい思い。
母猫の一生懸命の育児を目の当たりにして、感動を持って語った『母の偉大さ』。一匹ずつ引き取られていくときには、わが子を巣立たせる親の気持ちを疑似体験。

今回もまた様々な事を教えてもらった貴重な体験だった。感謝。
(200/6/3)

はじめて猫を迎える女の子の「どんなねこかしら…?」というドキドキを描いたかわいい絵本です。


『あしたうちにねこがくるの』 ( 石津ちひろ作、 ささめやゆき絵、講談社)


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