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オーナーのひとりごと|ブックスアンドカフェ ワンダーランド



オーナーのひとりごと...思いつくまま

**** 行ってきました、弘前ねぷた祭り ****


 えほんねぶた
弘前ねぷた祭り その1
8/1から3日、総勢6人で父の故郷 青森に行ってきた。

今年80歳の父は、青森県弘前市に程近い藤崎町の出身。
16歳で入隊し、その後単身上京して以来、子どもの頃から親しんでいた夏祭りであるねぷたを 約60年ずぅぅ〜っとみていなかったのだ。

「一度、娘二人と孫たちに見せたい…」とかねがね言っていたのだが、これまで、なんだかんだみんなの事情が合わず、実行されないままで来てしまった。

春に椎間板ヘルニアを患った父は、長時間の移動や歩行が思うに任せず…の状態だったので、当初 旅行は無理かと危ぶんだが「今年を逃せばまた、いつになるか…」と思った私は「行ってしまえ!!」とやや(かなり?)強引に計画を実行に移した。

宿泊は弘前城公園が目の前のGホテル。予約したのは6月半ばだったが、すでに残数は限られ、ぎりぎりセーフ。フライトも然り。なんとか旅の骨格はできた。

連日真夏日という猛暑の京都から、青森空港に降り立ってみるとそこは天然のクーラー。ひんやりとした風が心地いい。空気もおいしい。
出迎えてくれたいとこたちと13年ぶりの再会。
東京からの4人の到着を待って、ドライブ。
どこからでも眺められる美しい津軽富士岩木山を背に、広々とひろがる青い稲の波。
そして案内されたのは世界遺産の白神山地。
『暗門の滝』へは徒歩で片道1時間の行程。父たちには留守番を頼んでいざ。

「スニーカーを持ってくればよかったぁぁぁ…」とぼやいても後の祭りだ。
パンプスで河原を行くのはマヌケな行為だが、仕方ない。
苦労の甲斐あってたどり着いた、豊富な水量の滝はマイナスイオンの宝庫、超きもちイイ。
ふだん滅多に歩かない私でも(しかもパンプス…)、なんだか元気にいって来れたのはマイナスイオンのおかげか…?

そして夜はホテルが用意してくれた特等席で、大小の太鼓や笛のお囃子とともに、2時間にも及ぶねぷたの行列を鑑賞。壮観だ。
白いさらしを巻いた太皷打ちの女性が4人も乗った大っきな太鼓、「やーやどぉー」の掛け声と共に進む引き手たち。
なんだか血が騒ぎ、太皷をたたきたくてウズウズしながら、しかしベッドに入れば1秒で眠りに落ちた。

…つづく

2006/8/14


**** なかがわちひろさんをお迎えして ****


 のはらひめ
先週の土曜日、なかがわちひろさんの「おはなし会+サイン会」が実現しました。

作品の多彩さから、ものすごく頭のいい、もしかして近寄りがたい方なのでは…?「Wonderlandにきてください」なんていうお願いをしてよかったのかしら…?と内心ドキドキしていたのです。

でも、打ち合わせでメールのやりとりをさせていただくと、とても思いやりのある、そしてユーモアのある方なんだわ!ってわかってきました。
考えてみれば、そりゃあそうですよね?「のはらひめ」とか「たこなな」とか「しらぎくさん」とかを書く方ですもの…

当日も、早起きして遠路はるばる来てくださって、時間超過でたくさんのお話をきかせてくれました。この時、ご自身の作品よりも翻訳に携わった本と、その作家たちについていかにすぐれたものかをたくさんの時間を割いて語っていらっしゃいました。

奥ゆかしい人だなぁ…謙虚な人だなぁ…って。
でもご自身の作品が売れ残るぞぉ…

事実そのとおりになってしまいましたが、その分腱鞘炎になろうかというほどたくさんサインをしていってくださいました。
(だいぶ圧力をかけたかも…なかがわさんごめんなさい!)

この日集まってくださったお客様は、遠くは佐世保、兵庫、滋賀などから、立ち見(立ち聞きか?)が出るほどで、数人の小学生も飽きることなく「中川ワールド」にひたっていたようです。

理論社からお借りした原画は、やっぱりすてきで今週いっぱい私たちの目を楽しませてくれます。返したくないなぁ…

『これは王国のかぎ』(荻原規子作・中川千尋挿絵、理論社)が大好きな私としては、中川さんのツテを期待して来年のイベントにはぜひ!荻原さんにお越し願いたい…と野望がムクムクと…!!


**** 木村研さんと ****


 手作りおもちゃ&遊び ワンダーランド
 
木村研さんとの二日間の日程が1/28、終了しました。

1日目は 向日市内の小学校の1年生の教室で「パクパク人形」を作り(一年生の教科書に載ってるんです、国語の教材として…)と、夜は歓迎の飲み会、2日目は長岡京のバンビオ内で講演とおもちゃ作り。
たくさんの本を出してらっしゃるだけに、頭の中はおもちゃと遊びのことだらけ…。次々に作っては参加者を驚かせてくれます。
廃物利用の簡単な手づくりおもちゃが、魔法か手品みたいに生れ出てきます。

「うわぁ〜〜〜」と感心してると、乗り遅れます。どんどん手を動かさないと「あれぇぇぇ、このあとどうすんの?!」ってことに…。
そんなときは、後からゆっくり本を参考にして作れば大丈夫!
とにかく、見るだけじゃなく実際にやってみるとその楽しさは大人もはまること請け合い!…精神年齢か…?(笑)

どんなすき間の時間でも、ウルトラマンの切り絵をチョキチョキ、ストローの吹き矢をコチョコチョ…と作っている姿が印象的でした。
置き土産のウルトラマンやたこコプターが、ご来店をお待ちしています。

http://www.ikadasha.jp/

2006/2/9


**** A Happy New Year! 2006 ****


 ぼくにきづいたひ
 
記録的な寒波と豪雪で、日本中混乱していますが、
みなさん、いかがお過ごしですか?
新年早々、またしても悲しい事件や事故が…
みんなが幸せでいられたらいいのに…

クリスマスコンサートのときにお話したことなのですが…
大先輩の正置友子さん(30年も文庫を続けて、しかも60歳でマザーグースの研究のため、5年もイギリスで勉強してきちゃった!)が私の思いを的確に表現なさってたのでパクります(笑)
「頭の中でなら、想像の世界でなら、人を傷つけても…極端だけど殺してもいい…そうして現実の世界に戻ったなら気持ちを切り替えてちゃんと生きていく。
当たり前のことのようだけれどそれができないで今、残虐な事件が増えているのは想像力を持たない人が増えたから…」

「じゃあ、想像力を育てりゃいい…」って?
それって簡単に、一朝一夕でできるものじゃないですよね?
やっぱり小さい時に本を読んであげること。
いろんなところへ行ったり、いろんなものを見たり…そういう体験が出来れば最高だけど、それができなくても、一緒に本の世界を旅するだけでも十分。小さいときの真っ白な心にたくさんの不思議を、想像の世界を見せてあげること…。

私たち、絵本に携わる人たちって(作り手も、手渡す人も)表現は違ってもきっと想いは同じだろうな…

そんな気持ちで、いい本をたくさんの方に紹介できればいいな…って年頭の抱負を語ってみたりして…
 
今年もどうぞよろしくお願いします。2006/1/6

『ぼくにきづいたひ』(杉山亮作・片山健絵、理論社)


**** こぐま社の社長 ****


 たんじょうび おめでとう
 
何年前になるだろう…小学校のPTAで絵本サークルに参加していた頃、こぐま社の社長佐藤秀和さんに講演していただいたことがある。
冬の寒い日、30人ほどの保護者を前に静かに語ってくださった。
「子どもたちにぜひとも手渡したい本たち」について、自ら何冊も読み聞かせてくださった。

今となってはほとんど忘れてしまったが、強く印象に残ったのは、
『FERDINAND』(VIKING社)英語版を日本語におきかえながら…という風変わりのせいではない。

その中身です。(日本語版として岩波書店の『はなのすきなうし』がありますが、雰囲気が出ないので英語版のほうがいいです。)

オスの子牛フェルディナンドは、大好きな花とコルクの木のそばでいつもウットリしています。母牛は「ほかの子牛たちは元気にじゃれあって、強くなっていくのに。うちの子だけどうして違うのかしら…?」と悩みます。しかし彼は 人一倍(?)大きくたくましく成長し、ある日人間たちの勝手でマドリードの闘牛として華々しいデビューをすることに…。

大観衆の前で彼のとった行動は…?

『個性の尊重』と言うは易し…でも実際にはとてもむずかしいものですよね?でも頭の片隅に、『FERDINAND』があることで大事な何かを見失わないでいられるかも…と思います。

そしてもうひとつ、印象的だったのは佐藤氏が「これも、あれも」と他社の本はいろいろ紹介なさるのに、とうとう自社の本は一冊も取り上げなかったこと。

なんでだろう…?と不思議だったが、今思えば「自信を持って出してるから、わざわざ紹介するまでもない…」ということだったに違いない。
たしかにこぐま社には『こぐまちゃんシリーズ』とか、『わたしのワンピース』など不滅のロングセラーがたくさんある。
「いい本を手渡していく」という仕事にあらためて意義を感じるこの頃…です。

2005/12/26


**** 福音館 こどものとも ****


 こどものとも 「ちょっとだけ」
 
ちょっと前の話になりますが…
福音館書店の月刊誌「こどものとも」創刊50周年(すごい!!)のイベントにお誘いいただいてスタッフ2人と、大阪へ行ったときのことです。

最初に会長の松居直氏の貴重なお話(彼の話は何度聞いても奥が深く、新しいことを教えてくれるので毎回楽しみなのです。機会があれば後日…)のあと、実際に本作りをしている編集者から、現場の様子を聞きました。
吟味して、さらに吟味して出来上るまでに4年もかかるものまであるとか…
たった\380の本にですよ!?

「福音館から本を出すのは大変だ!」…とはある作家から聞いてはいたのですが、妥協しないその姿勢に改めて50年の重みを感じさせられました。

で、編集の彼女が読んでくれたのが『ちょっとだけ』(瀧村有子作/鈴木永子絵 、福音館書店)赤ちゃんの世話でママは忙しそう。だからなっちゃんは自分の事を四苦八苦しながら、ひとりでしてみます。

「ちょっとだけ」うまくできました。公園にもひとりで行けました。でも眠くなったなっちゃんは遠慮がちに「ちょっとだけ」だっこしてとお願いします。

すると、ママは「ちょっとだけじゃなくて、いっぱい、だっこしたいんですけど、いいですか?」と…。その瞬間のなっちゃんの表情…。

久々に泣いてしまいました。ガマンしていただろう長男のこと、そして長女だった私自身のこと…に重なってしまって。

さっそく平積みにして、“イチオシです!”となったのは言うまでもありません。

後日談ですが、一緒に行ったスタッフがお母さん(おそらく50代後半?お孫さんもいる)にこの本を見せたところ、「自分の母親がこんな人だったらよかったのに…」と涙をこぼしたそうです。

『ちょっとだけ』は主人公なっちゃんの同世代からおばあちゃんの世代にまで、心に響く本なのです。この話を聞いたらなおのこと、この本がいとしくなってしまいました!!

追加しようっと!!


**** 園長先生 ****

おおはくちょうのそら 「お母さん、子どもは宅配便の荷物じゃありませんよ。」

幼い息子の幼稚園選びで、いくつかの園を訪ねた時のこと、自ら園内を案内してくださった園長先生の言葉です。そして続けて、「ほんの短い幼稚園時代、許されるなら毎日子どもと共に歩いて通いながら、道端の小さな自然を楽しんでみてごらんなさい。」即決でした。私の心にピタッとはまったのです。

そして思い返せばこれがまさにWonderlandの原点となった『SENSE OF WONDER』(レイチェル・カーソン)を地で行く人との出会いだったのです。

いろんな事情や選択肢の中で、園や保育所を選ぶのは当然です…

たまたま私には必然だったということです。

ここで3000冊の絵本と出会い、子どもを育て、親として育てられた…「子育ては親育ち」と教えられ、至らない若い母親が少しずつ成長した…かな?

先日、園長先生(今は園を退かれ、福祉専門学校の学長をなさっている)と当時同期(?)だったあの時は若かった母たち4人で10年ぶりに顔をあわせ、食事をご一緒しました。そこで、先生の保育にかけた(過去形?)熱い想いを初めて聞く事ができたのです。

牧師でもある先生は、12月になると園に隣接する教会で「園長」から「牧師さん」に変身し、クリスマスを祝ってたくさんのおはなしを聞かせてくれたのだが、久しぶりにその静かで穏やかな声を聞きタイムスリップした気分でした。

今のお仕事柄、現代社会が抱える大きな悩み、痛み、戦争に突き進みそうな日本の危うさを語ってくださって、真剣に日本の未来を思った貴重な、濃い時間でした。

うれしかったのは、「あなたたちがもう一度、お母さんになるなら(ありえないって!)、僕も園長に戻りたいなぁ…」といって下さったこと。
それって私たちが「いい大人に成長した」って褒めてもらったってことじゃない??

それはともかく(笑)帰宅後、「出会い」ってありがたいし、人って出会うべくして出会うのかなぁ…なんてぼぉ〜んやり考えてたら、1時を回ってしまいました…うわぁ!!(2005/11/20)

ここで出会った本たちの中から…
『おおはくちょうのそら』(手島圭三郎作、リブリオ出版)


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