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オーナーのひとりごと|ブックスアンドカフェ ワンダーランド



オーナーのひとりごと...思いつくまま

**** 「編集長」に聞く ****

アンジュール BL出版の編集部長・落合直也氏の講演を聞く機会があった。

京都嵯峨芸術大学附属図書館の主催で、
『絵本との出会い』~絵本作家を目指すたまごたちへ~
というもの。

彼は、『アンジュール』という絵本を日本に紹介してくれた。
この本は、ベルギーの作家ガブリエル・バンサンの
文字無し、デッサンのみで描かれた一匹の犬の物語。

捨てられた犬が飼い主を追い求め、さ迷い歩く。
いく先々で事故にあったり、ひもじい思いをしたり。

えんぴつのデッサンだけなのに、悲しい遠吠えや交通事故、街のざわめき、潮騒の音などが聞こえてくるような表現力。
犬の気持ちが痛いほど伝わって、感情移入してしまう。

20年ほど前、この本に出会って初めて「絵本ってすごい!」と驚かされた。

そしてそのときの感動が、のちに絵本屋Wonderlandを始める原点となった。

そんな、私にとって貴重なこの本たちの出来上がるまでのプロセスや、バンサンとの思い出、お宝の原画、ボローニャ絵本原画展の様子、これまで関わった本の隠れネタなどを紹介して、あっという間の2時間。

編集の立場からのお話は、機会が少ないので裏話など非常に興味深く新鮮。

あらためて絵本の楽しみを感じた素敵な時間をありがとう。
もう一度あれこれ読み返してみたくなったのは私だけではないはず…。

そして、絵本作家を目指す人へのメッセージ~
出来上がったものを勢いで世に出そうとするなかれ。
じっくり熟成させて…。
出版社・編集者をよく研究せよ。
タイプの違うところへ持ち込んでも無駄!
絵だけで語れる絵を描け。
絵を補う文章に磨きをかけろ。

むむ…難しい…。


**** 行ってきました「いわさきちひろ展」 ****

窓ぎわのトットちゃん 美術館「えき」KYOTOで開催中の「いわさきちひろ展」に行ってきた。

以前は大好きだったのに、なんでだか“かわいいだけ…”みたいな思い込み・誤解が私の中で育ってしまったようで…最近ちょっと遠のいていた。でも、せっかく近くであるんだし…と思って立ち寄ったら…自分の頭を殴りたくなりましたよ!

そうだった、平和とこどもをなにより大事に思っていた画家だったんだ。

1918年、大正生まれの彼女は第2次大戦終戦の翌年から、1974年に亡くなるまでの約30年あまり、とにかくやさしい母の目線でこどもを描き続けた。
自身の青春時代は戦争の真っ只中。
戦争で傷つくのは今も昔もこども…
だから「世界の平和とこども」がテーマだったのか…。

会場に並んだ約100点の原画は、初期の油彩、デッサン、旧ソ連やヨーロッパ旅行のスケッチ、そしてお馴染みの水彩…と今まで知らなかったちひろの世界が広がっていた。

入り口にあった黒柳徹子の挨拶文が、あらためてちひろの偉大さを物語っていたのが印象的だった。
東京のちひろ美術館の館長でもある彼女の著書「窓ぎわのトットちゃん」の挿絵は、そういえばちひろだったっけ。

教科書の挿絵などで、きっと誰もが目にしてる絵、でもこめられたメッセージはやはりじっくりと向き合わなくては見えてこないのかも・・反省。
行ってきてよかったぁ…。
会期は11/11まで。
2007/10/26

『窓ぎわのトットちゃん』(黒柳徹子・講談社)
ちひろ美術館 http://www.chihiro.jp/

 


**** 『対談 星野直子・今森光彦』 ****

グリズリー 滋賀県高島市の「里山ジャンボリー2007」に行ってきました。
秋晴れの空の下、心地いい琵琶湖の風にふかれて友人3人と小旅行気分。

お目当ては大好きな写真家・今森光彦さんと故・星野道夫夫人の直子さんの対談。

星野道夫さんは96年8月、アラスカでのTV番組の取材中に熊に襲われて早すぎる死を迎えた方。残念ながら道夫さんの生きてらっしゃる間に声を聞くことはできなかったので、せめて一番身近にいらしたお二人から思い出話だけでも聞きたくて…

彼のテーマ、アラスカの自然・カリブー・熊の写真は、写真家今森さんの目から見ても素晴らしく、自然に対して謙虚だそう。
雄大でホントにきれいな、だけど厳しい自然の中に腰を据えて写真を撮り続け、自然の中で早過ぎる死を迎えた星野道夫さん。

今日、福井県から参加した人は、星野さんと同時期アラスカで暮した経験があり、会ったこともあって、日本人として誇らしかったと語っていた。
日本だけでなく、現地アラスカやアメリカでも高く評価されてるそうだ。
彼の遺した物は、数々の写真集だけではない。
私たちに伝えたいのは、生命への畏敬の念…地球と守るべきすべてのものへの暖かなまなざし。
 
彼が生きていたら、11年後のこの地球をどう見るのだろう。
あらためて彼の死を残念に思うのです…。

2007/10/21


**** 『ロックな息子とunicef』 ****

ユニセフ Wonderlandでは、unicefのポストカード・レターセット・これからの時期はクリスマス・オーナメントなどのグッズを販売しています。
素敵な作品がいっぱいあるんですよ。これも一つの支援方法です。

一方募金箱も設置していて、ある程度たまると口座に振り込むのですが、先日のWAVEのイベント分は京都御所のそばのユニセフ事務所に届けなくちゃいけなくて…。
で、ちょうど近くで開催のロックのライブに友人と行くという息子にお使いを頼みました。
気軽に引き受けてくれて、「なんていい子~」と感心して送り出したんです。

で、帰ってきた彼が話すには、小さな事務所に顔を出すとおばちゃんがふたり、思いっ切り怪訝そうに「何の御用???」「募金、持ってきましたぁ…」「あら!そう!?まあ!あらあら!」とあわてるやら、ほめるやら…
確かにわからないでもない、どう見てもユニセフとは完全に無縁なハードなヴィジュアル系だもの~

事務所内のその後の会話を想像すると笑える!

↓unicefのHP. ぜひ見てください!
http://www.unicef.or.jp/children/index.html




**** 行ってきました「ジョン・バーニンガム絵本原画展」 ****

はるなつあきふゆ スタッフのMOTOKOさんと大丸ミュージアム梅田に行ってきました。
ずいぶん前からバーニンガム作品には馴染みがあったのに、そういえば原画は初めてかな??なんて言いながら…

この作家、デビューから45年、「ケイト・グリナウェイ賞」を2度も受賞してたんだ!

たくさんの哲学的な、しかしユーモア・風刺のきいた作品、いのちへのあたたかな視線。
なにより目を引いたのが、「はるなつあきふゆ」の色の複雑で美しいこと…春の新緑・夏の緑・秋は紅・冬の白い世界が「印刷されちゃうと、こんなにノッペリしちゃうんだねぇ…」と残念に思う。
ポストカード買っちゃいました!
う~ん、やっぱり原画はいいなぁ…!

『はるなつあきふゆ』(ほるぷ出版)
 


**** 今森光彦写真展「里山」 ****

今森光彦氏と私 大丸ミュージアムKYOTOに行ってきました。

『里山』『湖辺(みずべ)』…と彼が生まれ育った滋賀をフィールドに、
そこに暮らす人々と小さな生物たちがともに生きる空間をやさしい視線で切り取っていく。

写真家今森光彦30年の集大成というだけあって167点に及ぶ写真の数々はどれも見事だった。

そのたくさんの写真の中で釘付けになってしまったのが『大根を干すおばあちゃん』という作品。野良着姿の二人のおばあちゃんがカメラに向かって楽しそうに笑っている。その日に焼けた顔、きざまれた皺、元気に仕事をしてきた年輪だ。

101歳の誕生日を病院のベッドで迎えた、今はもう誰が訪ねても判らなくなっちゃった祖母の、元気だったころを思い出して、涙が止まらなくなってしまった。

よく一緒に笑ったのになぁ…
心配して、となりのお客さんが声をかけてくれた…ありがとう。

会期は10月15日まで。
14/15日は11時と2時の二回、トークとサイン会がある。
できれば本人から話を聞けるこの日をお薦めする。
とにかくぜひ行ってきて!!…と友人たちに強く押した私でした!



** BIG  WAVE!(「WAVE in おとくに」を終えて・・その1) **

WAVE in おとくに 連日の猛暑日、どこかでは40度を超えた…という記録的な暑さの中、
8月18日から23日の怒涛(?)のイベントがおわった。

たった6日間のもったいない原画展と、8月20日の講師5人による丸一日ぶっ通しのぜいたくな講演会。

このイベントにかけた準備期間は実質2ヶ月。
これを長いと見るか、短いと見るか…
イベントを仕事にしているならお茶の子さいさいかもしれないが、これは実行委員10人の素人軍団による非営利のボランティア活動。

何から始めりゃいいのか、雲をつかむようなスタートだった。
「はぁ…よくやれたなぁ…」って2週間経ってやっと、落ち着いて振り返られるようになった。

どんなイベントだったか、順をおってお話していきましょう。


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